アンガーマネジメント〜怒るためにはスキルが必要〜

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(2020年6月29日更新)

 

まーさブログ

『アンガーマネジメント〜怒るためにはスキルが必要〜』

について説明したいと思います。

 

 

こんな人におすすめ

  1. 怒りっぽい
  2. 職場の後輩と関係構築出来ていない
  3. 感情をコントロールしたい
 

この記事を読んだあと

  1. なぜ怒りをコントロールする必要があるか理解できる
  2. 怒りのコントロール方法がわかる
  3. 怒りの構造を知れる

 

アンガーマネジメントとは

 

1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と

上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。

怒らないことを目的とするのではなく、

怒る必要のあることは上手に怒れ、

怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。


当初は犯罪者のための矯正プログラムなどとして活用されていましたが、

時代の変遷とともに一般化されていきました。

引用:一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会

 

簡単にまとめると

自分の怒りとどのように付き合うか』の方法です。

怒りをコントロールすることで

年収が2倍になるとも言われているほど

怒りをコントロールするスキルは必要とされています。

 

なぜ必要!?

 

『怒り』と言うのは、職場、家庭、学校など

人間関係がある場面では必ずある問題かと思います。

 

特に職場で本音を交わし合えない職場が年々増えてきており、

多様化する時代の中で『心理的な安全性』は職場に不可欠と言えます。

 

心理的安全性は、メンバーひとりひとりが安心して、

自分らしく、そのチームで働けること。

引用:『世界最高のチームグーグル流「最小の人数」で「最大の成果」を生み出す方法』

 

自分らしく働ける環境とは以下のような環境をいいます。

 

  1. 自己認識ができる
  2. 自己開示ができる
  3. 自己表現ができる

 

そして、アンガーマネジメントで不機嫌な職場が変わると言われています。

職場で一度は聞いたことがあるかもしれませんが悪魔のワードがあります。

それは、『普通は〇〇だろ!』『常識的に〇〇だろ』など

その人にとって『こうあるべきだ!』を強要することは

絶対に止める必要があります。

 

【2020年6月施行】パワハラ防止法

 

パワハラ防止法が施行されたことをご存知でしょうか。

自分は関係ないと思っている方がいたら、

一番危ないのでぜひ、一度考え直してみてください。

 

パワハラの定義

優越的な関係を背景にした言動で、業務上必要な範囲を

超えたもので、労働者の就業環境が害されること

引用:厚生労働省

 

施行時期

✔️大企業:2020年6月

✔️中小企業:2022年4月

 

厚生労働省は以下6種類を明示しています。

  1. 身体的な攻撃=暴力的な行為
  2. 精神的な攻撃=傷つける言動や指導
  3. 人間関係からの切り離し=意図的に孤立させる
  4. 過大な要求=明らかにその人の容量を超える依頼
  5. 過少な要求=仕事を与えない
  6. 個の侵害=プライベートの干渉

 

特に1と2については『アンガーマネジメント」と関わりが強いです。

パワハラ防止策を取らないと企業名を公表する場合もあるため注意が必要です。

 

マネジメント層の常識は時代遅れ!?

 

上司側からの経験やキャリアから生まれた

これが当たり前』は部下からは知らないことで

このやり方が『なぜ』大切なのかを教える必要があります。

 

■マネジメントに行き詰まる2つのタイプ

 

マネジメントでトラブルを起こすタイプを主に2つあります。

  1. 『俺には関係ない』と自覚がないタイプ
  2. 気にしすぎてあれこれ考えてしまうタイプ

 

新入社員や後輩の予期せぬ言動に、戸惑う上司は多いと思います。

後輩たちの突飛な言動に、

思わず『これって常識だよね?』と思うことがあるかもしれません。

 

しかし、その言葉を発してしまうと、

受けては『常識』を強要されていると受け取ってしまうことがあります。

今後は個人の考えや違いを受け入れることが求められる時代になります。

 

怒りとは

 

怒りとは『自分が生み出した感情』です。

誰かのせい、何かのせい、出来事のせいで生まれる感情ではありません。

アンガーマネジメントを理解するためには

自分以外の要因のせいにしたままでは、解決ができないためです。

 

自分ごとで捉え、対策することが必要!

 

高いところから低いところに連鎖する

 

 

怒りは上に跳ね返るよりも下にぶつけてしまいがちです。

高いところから低いところへ、力がある方からない方に

怒りは流れて連鎖する性質があるためです。

 

また、身近な対象ほど怒りは強くなると言われています。

『長く一緒にいるのだから、知っていた当然だ!』と

大切な人を傷つけてしまうことがあります。

 

しかし、感情は周囲に伝染すると言う良い例としては

赤ちゃんが笑顔で笑っていれば自然と周囲も笑顔になるか。

誰かが結婚した!などが共有されれば、

楽しい・幸せな感情』が伝染します。

 

怒りを建設的に利用することができる

 

怒りがわくことは必ずしも、マイナスにはなりません。

怒りは他の感情よりもエネルギーが強いため、

行動力の源になることがあるからです。

 

  • 上司に指摘されて、『今にみてろよ!次は結果出す!』
  • 試合中に納得がいかないジャッチされた時、『絶対に勝ってやる!』

 

など、結果を出すためにうまく付き合うことができると

必ずしも怒りは悪いとは言えないのです。

 

青色発光ダイオードを発明したノーベル物理学者を受賞した

中村修二さんのインタビューでは、

『わたしの原動力は怒りだった』と言葉を残しています。

 

構造を理解する

 

怒りを感情の一つとして理解しましょう。

嬉しい、悲しい、楽しい、など自然に出る感情の一つと捉えます。

 

怒りを悪いものと捉えず、どのように付き合っていくかを

頭で理解することが最重要と言えます。

 

人が怒るメカニズム

 

自分の考えでは『〇〇するべき!』と意味づけをしています。

 

 

自分の『○○べきだ!』の理想と現実にギャップが生じた際に

怒りが生まれると言われています。

 

『べき』について3つだけ抑える

  1. 『べき』に正解・不正解はない
  2. 人によって「程度」の度合いが違う
  3. 時代や環境によって『べき』は変化する

 

怒りが生まれる3ステップ

 

 

前述している通り、人は『〇〇であるべき』などを意味づけをしています。

その意味づけによって、あることが起きた際に

怒る人がいたり、いない人がいるわけです。

 

例えば

職場で上司が部下におはよう!と言ったとします。

その際にパソコンをみながら『おはよう』と返事をしたとします。

 

上司に対しては顔を見て挨拶をするべきだ!があれば

怒りが湧いてくるでしょう。

朝は忙しいし、声だけでも挨拶すれば良いよ!と言う考えの場合は

何にも怒りは生まれません。

 

このように

何か出来事が起きた際に、『〇〇べきだ!』にギャップがあれば

怒りが生まれると言う流れがあります。

 

実践方法

 

怒りについての理解をした上で

どのようにアンガーマネジメントしていくか

実践方法について紹介したいと思います。

 

トレーニング方法には『対処法』と『体質改善』の二つがあります。

 

 

 

対処法

 

怒りが生まれてから理性が働くのに

6秒かかると言われています。

この6秒をやり過ごせるようになるテクニックとなります。

 

怒りを数値化する(スケールテクニック)

 

怒りが生じた際に今の怒りが0〜10の値のうち

何点だったのかを頭の中で数値化すると言う方法です。

 

 

例えば、部下が大きなミスを起こしたことに対して

怒りを感じたのであれば何点なのか。

事前に頭の中で整理しておくトレーニングです。

※人によって基準は違くてOKです。

 

■おすすめ

職場で数値化を共有できる環境にし

今は4だな!のようになぜ4だったのかなどを

確認しあってコミュニケーションを取ることが良いと思います。

 

その他

 

  • 心が落ち着く言葉を言い聞かせる(コーピングマントラ)
  • 数を逆算する
  • 思考を一時停止する(ストップシンキング)
  • 深呼吸する(1分間に4−6回)
  • 今ここに意識を集中する(マインドフルネス)
  • 怒りを表すボキャブラリーを増やす

 

体質改善

 

長期的に取り組むことで、起こりにくくなるという

体質改善のトレーニングです。

 

怒りを記録する(アンガーログ)

 

怒りを感じた際にそのことを記録する習慣をつける取り組みです。

簡単に以下のようにまとめることがいいでしょう。

 

 

注意点として3つ

  1. その場で書くこと
  2. 怒りを感じたら、その都度、忘れないうちに書く
  3. 書いている時に分析をしない

 

特に3の原因は何か、なぜ怒りを感じたのかは

冷静に分析できる心の余裕がある時に実施する必要があります。

 

ある程度続けていくと自分の怒りが

発生するパターンを理解するようになります。

職場で多いな?家庭で多いな?上司に対してが多いな?など

 

その他

 

  • 『解決志向』で取り組む(ストレスログ)
  • 変えれること、変えられないことを分類してみる
  • 解決思考で建設的な行動をする
  • どうにもできないことに悩まない

 

怒る、怒らないの境界線を明確にする

 

怒る必要があること、ないことを見極め、

線引きできるようになりましょう。

怒る必要があるべきことに対しては

適切な怒り方ができるようになります。

 

 

  1. ①自分の『べき』と同じ、理想的な状態です。
  2. ②少し違うが許容範囲と言う状態です。
  3. ③もう許容できない、絶対に怒ると言う状態です。

 

ここまでだったらOKだなと言う②を設けることが

アンガーマネジメントではとても重要な考え方と言えます。

自分の境界線を『機嫌に左右されない』軸を決めてください。

 

自分の『〇〇べき』を発信していることで

周囲からの理解を得ることができるため、

円滑なコミュニケーションを取ることができます。

 

機嫌に左右されない判断軸を作る必要があります。

 

まとめ

 

まずはアンガーマネジメントを理解するすることが必要です。

なぜ怒りが生まれるのか。

その原因は何なのか。

どんなことで怒り、怒らないのか。

自分と向かい合い判断の軸を見つけていきましょう。

 

絶対に変えることができずに、

感情的に怒ってしまうことは必ずあると思います。

 

しかし、全てのことに対して怒りを生み出すことは

良いことではありません。

自分の『怒り』と向き合うことが

より良い成果や生活を生むことができ流と思います。

 

まーさの感想

 

アンガーマネジメントを学んで、

自分が怒ることについて考えてみました。

 

例えば、まーさの場合は

タバコをポイ捨てする人です。

個人的には許せないことですが、他人に指摘しても

聞く耳を持ってくれないと思います。

 

変えることが難しいところには腹を立てない。

しかし、友人や関係者がタバコのポイ捨てをしていたら

注意などできると思います。

変えれることできることについては実践してみたいと思います。

 

あくまで一例に過ぎませんが

自分と向き合いブレない軸を少しずつ

形成していきたいと思いました。

 

これからも『アンガーマネジメント』 については

学んでいきたいと思いましたので

いつかまた、記事にできたらと思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

DMやメッセージ頂けると嬉しいです。

 

 

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